同じ車なのに、査定額が2倍違うことがある
「一括査定を頼んだら、A社とB社で見積もりが全然違った」という話を聞いたことがある方は多いと思います。これは口コミだけの話ではなく、公開されている買取相場のデータでも、同じことが確認できます。
当サイトは複数の情報源から買取相場を集めて、車種・年式ごとに「相場の幅」として表示しています。この記事では、その幅がどれくらい開いているのか、実際のデータで確認します。
同じ車種・同じ年式でも、相場は中央値47.2%開く
当サイトが相場を算出できている車種・年式の組み合わせは5,301件あります。このうち、価格の幅(上限と下限)を算出できた5,293件について、「相場の幅(上限と下限の差)が、その中間値に対してどれくらいの割合か」を計算しました。
結果は中央値で47.2%です。たとえば中間の目安が300万円だとすると、上限と下限の差がおよそ140万円ほど開く計算になります。
情報源ごとに買取相場が違うこと自体は不自然なことではありません。ただ、その差が「中央値でこれだけ開いている」という事実は、査定を1社だけで判断することのリスクを具体的に示していると思います。
2倍以上の開きがあるケースも25.5%
さらに踏み込んで、情報源の代表的な価格が「2倍以上」開いているケースがどれくらいあるかも調べました。
対象の5,301件のうち、2倍超の開きがあったのは1,353件、割合にして25.5%です。およそ4件に1件は、情報源によって代表価格が2倍以上違うということになります。
このようなケースでは、当サイトでは単純な平均値を出さず、「相場の幅」だけを表示するようにしています。開きが大きいときに1つの数字にまとめてしまうと、実態より狭い・あるいは偏った印象を与えてしまうためです。平均を出せば見た目はきれいな1つの数字になりますが、その数字がどちらの情報源の実態からも離れてしまう可能性があります。幅のまま見せたほうが、実際に起こりうる価格の範囲を正しく伝えられると考えています。
なぜ情報源によって差が出るのか
情報源ごとに価格が違う理由は、当サイトが個別に検証できているわけではありませんが、一般的には次のような要因が影響すると考えられています。
- 在庫状況: 買取業者ごとに、その時点で欲しい車種・年式が違います。在庫を増やしたい車種は査定が上がりやすく、すでに十分ある車種は上がりにくいと言われています。
- 販路の違い: 自社で小売販売する業者と、オークションに出品する業者では、想定している最終的な販売先が違うため、仕入れ価格の基準も変わってきます。
- 調査・集計の時期: 相場は日々動いています。情報源ごとに集計している時期がずれていれば、その分だけ数字も変わります。
これらはあくまで一般的に言われている理由であり、当サイトのデータからどの要因がどれだけ影響しているかまでは特定できていません。「差が出ること自体は珍しくない」という前提として捉えてください。
もう1つ付け加えると、車の状態そのものが同じでも、査定する側が何を重視するかによって評価は変わります。修復歴の見方、内装の使用感の評価基準、装備の評価の仕方は業者ごとに違うため、同じ車を見ても最終的な数字が変わってくるのは、ある意味で自然なことでもあります。
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