中古車の買取相場は、1年でいくら下がるのか
車を売ろうか迷っているとき、多くの人が気にするのは「これ以上待つと、相場はどれくらい下がるのか」ということだと思います。
この記事では、当サイトが集計している買取相場データから、同じ車種で年式が1年だけ違う組み合わせを実際に比較し、年式1年の差がどれくらい価格に影響しているかを見ていきます。
年式1年の差は、価格にして何%か
当サイトのデータベースには、455車種・26メーカーぶんの年式別買取相場が入っています。このうち、同じ車種で「年式が1年だけ違う」組み合わせを抜き出すと、比較できるペアは2,920件ありました。
このペアそれぞれについて、1年新しい方の価格が1年古い方よりどれだけ高いかを計算し、その中央値を求めると、11.6%という結果になりました。
つまり、同じ車種であれば、年式が1年新しいだけで、買取相場はおおむね1割強高い水準になっているということです。逆から見れば、年式が1年古くなるごとに、相場はその分だけ低い水準になっていく関係にあります。
これは「毎年必ずこの割合で下がる」という断定的な意味ではありません。2,920件のペアを集めた結果の中央値であり、車種や状態によって個々のケースは上にも下にもばらつきます。あくまで、判断材料としての目安です。
なお、ここで見ているのは「年式による違い」であり、走行距離や修復歴、装備の有無といった、年式以外の条件による価格差は含んでいません。実際の査定では、年式が同じでも走行距離が多ければ評価は下がりますし、修復歴の有無でも大きく変わります。年式はあくまで、数ある評価要素のうちの1つです。
年式帯によって下落幅は同じではない
ここからが実データで確認して意外だった点です。年式1年の差による価格差は、車の年式帯によって一定ではありませんでした。新しい年式のグループと古い年式のグループに分けて、同じ集計をやり直してみます。
| 年式帯 | 比較ペア数 | 1年差の価格変化(中央値) |
|---|---|---|
| 0〜2年落ち(新しい年式) | 492件 | 7.8% |
| 3〜5年落ち | 724件 | 11.7% |
| 6〜9年落ち | 745件 | 13.0% |
| 10年落ち以上 | 959件 | 14.0% |
新しい年式(0〜2年落ち)のあいだでは、年式1年の差による価格変化は7.8%にとどまっています。一方で、10年落ち以上のグループになると14.0%まで広がっています。
「新車に近いほど下落が大きく、古くなるほど下落は緩やかになる」というイメージを持たれることが多いのですが、少なくとも当サイトが集計した範囲では、年式が古いグループほど、1年差あたりの価格変化の割合は大きくなっていました。新しい年式のうちは相場の絶対水準が高いぶん、1年の差が占める割合としては相対的に小さく見える、という可能性が考えられます。
この結果は、あくまで今回集計した車種全体をまとめたものです。個々の車種で見ると、人気の車種は年式が古くなっても値崩れしにくかったり、逆に生産終了から時間が経った車種は下落が大きかったりと、傾向は一様ではありません。全体の傾向として押さえつつ、実際に気になっている車種は個別のページで確認するのが確実です。
車種ごとに見ると傾向はさらに違います。たとえばホンダ ステップワゴンの年式別相場やトヨタ アルファードの年式別相場のように、年式ごとのページで実際の価格推移を数字で確認できますので、気になる車種があれば見比べてみてください。
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「だから今すぐ売るべき」ではない
ここで強調しておきたいのは、この記事は「相場が下がる前に急いで売ったほうがいい」と煽るためのものではないということです。
年式による価格の変化は、あくまで市場全体の傾向です。実際にいくらで売れるかは、走行距離・修復歴・整備状況・売却時期・売却先など、年式以外の要素にも大きく左右されます。年式だけを見て売却のタイミングを決めるのは早計です。
大事なのは、「年式が古くなると相場はどう動くのか」という事実を知ったうえで、自分の状況に合わせて判断することです。急いで結論を出す必要はありません。
車種と年式を選べば、トップページから具体的な相場の幅をすぐに確認できます。まずは自分の車がいまどのくらいの水準にあるのかを、実際の数字で見てみることをおすすめします。
この記事の数字は、当サイトが集計した実データにもとづいています(2026年8月時点)。
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